さいたま市の個人面接は2次試験で2回実施されます。この記事では、個人面接対策のポイントや出題頻度の高い面接の質問や過去問をお届けします。
さいたま市の求める教師像とは
「強い使命感と教育への情熱」
「幅広い教養と実践的な専門性」
を備えた 常に学び続ける教師を求めています。
読めばなんとなくわかるものの、いざ説明するとなると案外難しいものです。
個人面接試験では、上記の内容を前提に教育に対する思いや伝えたいことを具体化すると自治体の求める教師像に合致した内容がまとめられて効率よく面接対策できると思います。
例えば、
豊かな人間性と社会性→自分自身の当てはまる部分は?
強い使命感と教育への情熱→教師を志望するきっかけになったことやめざす子どもや生徒の姿は?
幅広い教養→経験から教育に生かせることは?
実践的な専門性→教科指導や課題解決の指導法は身についているか?
などです。( 実践的な専門性については、個人面接よりも模擬授業や場面指導の試験で評価される部分だと思います。)
個人面接試験では、試験官に自治体の求めている教師像を感じさせる内容で自分を売り込みましょう。
面接試験における評価基準は?
さいたま市の面接試験における評価基準は例年、以下の通りです。
○ 専門職としての基本的な知識を有しているか。
○ 課題を的確に捉え、適切な考え方や判断ができるか。
○ 簡潔、計画な受け答えができるか。
○ 素直さや謙虚さがあるか。
評価基準は大きく分けて2領域。受験者の本質や技能に対しての評価と社会人として身につけておくべき基本的なコミュニケーションスキルを持ち合わせているかに焦点をあてた評価基準となっています。
個人面接試験成功の鍵は練習あるのみです。同じ立場の受験者や可能であれば教育の実情を把握しておられる現場教員の方に協力していただけるといいですね。
練習を重ねて自信を持って個人面接試験に臨んでください。
さいたま市の特色ある取り組みとは
さいたま市では子供たちに3つのG
「Grit(真の学力の育成)」
「Global(国際社会で生き抜く力)」
「Growth(障害学び続ける力)」
の育成に重点を置き、教育都市日本一を目指しています。
特に学力の育成については効果をあげており、中学3年生の全国学力・学習状況調査の結果については指定都市ではトップレベル。こうしたさいたま市の取り組みが実に効果的に成果をあげていることをうかがい知ることができます。
また、英語教育「グローバルスタディー」や「ス学ビ(情報モラル学習サイト)」の開設なども注目すべき取り組みです。
他の自治体と比べると圧倒的に多い英語の授業時数、アウトプットの機会の充実度も高さ、さいたま市独自の英語教材など、全国的にもめずらしい英語教育の取り組みには目を見張るものがあります。
また、「ス学ビ」の開設については、さいたま市が情報モラル教育の重要性を高く認識している表れとも言えるでしょう。
自治体の取り組みについては、十分に把握しておきましょう。
面接で出題頻度の高い質問&過去問
過去の個人面接試験で出題された質問をまとめました。
[よく出る質問]
教師の仕事で大切なことは何か。
[過去に出題された質問内容]
・ストレスとの向き合い方。
・教員の不祥事はなぜなくならないのか。自分なりの予防法はあるか。
・どんなクラスを作り上げたいか。
・子供達が楽しいと感じる授業にするためにはどのようなことを心がけるか。
・生徒の個人情報の取り扱いについて、気をつけるのはどのようなときか。
・(他県在住者に対して)さいたま市を受検する理由。
・部活経験から教職で生かせることは。
・最近の教育ニュースで興味を持ったことは何か。
・養護教諭の職務内容で知っていることをあげよ。
・生徒との関わりの中で、一番重要だと考えることは何か。
・教職のどんなところにやりがいを感じると思うか。
・なぜ教師になりたいのか。
・栄養教務の仕事内容を一つ上げよ。
・授業をする上で、気をつけていることは。
・さいたま市で教員になりたい理由。
・教員の不祥事で信用失墜させていることに対し、信頼回復のために何ができるか。
・あなたが考える保健室経営とは。
・保護者により食育への意識を高めてもらうにはどうしたら良いか。
現場で教師をしている自分をイメージしながら、練習に励んでくださいね。
以上、さいたま市の教員採用試験おける個人面接対策のまとめをお届けしました。