山形県の2次試験における個人面接の対策集。過去に出題された面接試験の内容から押さえておきたいポイントや質問内容をまとめてあります。
山形県の個人面接の概要
時間:個人面接①15分、個人面接②15分(過去参考)
試験官:各面接2〜3人(過去参考)
個人面接は2次試験で2回に分けて実施。
点数配分は1回目150点・2回目100点となっています。この点数差が何を意味しているのかが気になりますね。
また、個人面接試験における評価の観点は、
「広い教養と豊かな感性」
「高い倫理観」
「教育への理解」
上記4点です。
山形県特有の質問には事前準備でアピールを
個人面接試験では、受験する自治体特有の問題にも備える必要があります。教師の本分はどこの県に勤務しても同じかもしれませんが、受験する自治体への深い理解は、受験者の意欲の高さを感じられるところでもあります。試験官へも強い印象も与える事ができますよ。
山形県の第6次教育振興計画は必読
山形県の「第6次教育振興計画」には、山形県のこれまでの取り組みや課題、また今後目指していく教育の方向性などが具体的に明記されています。
過去の個人面接試験で、
「山形県の第6教育振興計画について答えよ」
「山形県の学力テストの状況」
「山形県の教育について」
などが出題されていますので熟読必須。必ず目を通しておきましょう。
山形県が求める教師像とは
1.児童生徒への教育愛と教育に対する強い使命感、責任感のある方
2.明るく心身ともに健康で、高い倫理観と規範意識を備え、法令を遵守する方
3.豊かな教養とより高い専門性を身につけるために、常に学び、自らを向上させる姿勢を持ち続ける方
4.山形県の教員として、郷土を愛する心を持ち、人とのつながりを大切にして、地域社会においてより良い学校を築こうとする方
特に4番目の項目は、他の項目とは異なり、山形県特有の問題ですね。
山形の魅力は何なのか、教育活動を通して自分がどう貢献したいのかをまとめておくと面接時に役立ちます。
また、求められている教師像をベースに自分なりの教育観を語れるようにしておくと良いでしょう。
山形県の質問内容
山形県の個人面接試験で過去に出題された内容です。
・山形県の学力テストの状況を知っているか。
・山形県の子供が抱える問題はなんだと思うか。
・山形県の教育目標について知っているか。
[自分のこと]
・自分で自分のことを褒められる部分があるか。
・自分だけにしかない経験があるか。
・いままでで1番失敗したことは何か。
・大切にしている言葉やフレーズがあるか。
[これまでの経験を通して]
・(講師経験者に対して)教師になってみてやりがいのある瞬間とは。
・いままで飲んだことのある本で子供に読ませたい本はあるか。
[教師としてのあり方]
・今保護者はどんな教師を求めていると思うか。
・どうしたら子供や生徒に信頼されるのか。
・教師として学び続けるとはどのようなことを言うのか。
[児童・生徒との身につけさせたい力・関わり方や指導力]
・学年の初日にクラスにどんな話をしたいか。
・集団指導と個人指導はどのように使い分けるか。
・学力を向上させるために、一番大切なことはなんだと思うか。
[児童/生徒・保護者への対応・トラブル]
・いじめを相談してきた生徒に、その内容を誰かに言うことを止められたらどうするか。
・クラスに補聴器をつけている子供がいたら、授業中どんなことに配慮するか。
・授業についていかれない生徒にどう対応するか。
・モンスターペアレンツへの関わり方。
・朝食を抜いてくる子供や生徒について、保護者を含めてどのように指導していくか。
・子供や生徒にSNSの怖さをどのように伝えていくか。
[その他]
・命の大切さを教えるにはどうしたらどんな授業をしたら良いか。
・意見がまとまらない子供や生徒にどのような指導をするか。
・差別があると感じることがあるか。
・人間力とは何か。それはどのように培っていくことができると思うか。
・身近に教師をしている人がいるか。
・現代社会が子供へ与える影響としてプラスに働いているものとマイナスに働いているものはなんだと思うか。
・教師の不祥事を防ぐには、どのような取り組みが必要だと思うか。
・ネットがこれだけ普及しているにも関わらず、紙の辞書がなくならないのはなぜだと思うか。
・学力テストの良い自治体はどんな工夫をしていると思うか。
・この面接で、満足いく自己表現できたか。
山形県では近年いじめの発生件数の増加やスマートフォンの普及によりSNSを利用した生徒間のトラブルも問題になっていますので、これらに関連する質問は想定しておくと良いかもしれません。
以上、山形県教員採用試験の個人面接対策に関する役立つポイントや過去の質問内容をお届けしました。