長崎県の2次試験で行われる個人面接の対策をまとめました。質問の出題傾向や求められる教師像、過去に出題された質問内容をお伝えします。
質問の出題傾向
試験官：3人(過去参考)
長崎県の個人面接では、主に面接調査票や今までの経験に基づいた質問が多く出る傾向。
また、模擬授業後(教壇における課題面接)は、授業に関わる質問だけではなく、残り時間で面接調査票に基づいた質問が出ることもあるようですので気が抜けませんね。
さらに、小学校受験者には英語による簡単な表現テストも実施されます。
「私の好きなこと」「学生時代の思い出」「余暇の過ごし方」程度の内容をしっかり準備しておきましょう。
求められている教師像
[小学校]心豊かで明るく、子どもとともに遊び、ともに学ぼうとする人
[中学校]情熱にあふれ、生徒とともにあり、わかる授業に努める人
[高等学校]教科に関する専門性が高く、生徒の指導にも熱心に取り組み、明るく社会性に富む人
[特別支援学校]子どもに対する純粋な愛情を持ち、ともに学び、ともに成長することを喜びとする人
[養護教諭]子どもに対して深い愛情をそそぎ、健やかな成長を支えることに喜びを感じる人
長崎県の求めている教師像は、子どもや生徒の発達段階や実態に合わせたものです。
求めている教師像を校種関係なく、一括りにしていないところに共感を覚えます。
また、即戦力よりも子どもや教育に対して誠実な人が求められているという印象。
採用時にも即戦力はあるに越したことはありませんが、教師としての専門性や指導力は試験に合格してから高めていくべき課題と捉えてよさそうです。
長崎県の教育の課題や現状を知ろう
長崎県の個人試験で出題頻度は高くない自治体特有の質問ですが、「長崎県第３期教育振興基本計画」には、長崎県の教育課題、現状、教育の方向性などの詳細が明記されていますので、試験前には目を通しておくようにしましょう。
受験する自治体への深い理解は面接時の答えにも必ず生きてきます。
面接の質問内容
長崎県で過去の出題された面接の質問内容です。
［学生時代、社会経験］
・卒業論文について。
・接客業の経験があるか。学んだことはあるか。
・アルバイトの経験はあるか。
・部活やサークルに入っていた経験から学んだことは何か。
・民間企業での経験を教職でどう生かせると思うか。
［志望動機］
・教員以外に希望する職業はあったか。
・なぜ長崎を志望するのか。
［自分について］
・あなたの長所は何か。
・自分の性格を説明せよ。
・あなたが採用校に与える影響はどんなことか。
・仕事とプライベートの自分はどのように違うか。
［職場でのトラブル］
・保護者からのクレームをどのように対処するか。
［教師力］
・子供たちに夢を持つことの素晴らしさをどう伝えるか。
・子供や生徒に居場所を作るとはどういうことか。
・将来の夢や未来に向けての意識はどのようにしたら育まれるか。
・インターネットによるいじめを防ぐにはどんな指導が考えられるか。
［学習面に関わること］
・小学校での英語教育が2020年小学校3年生から本格的に始まるが、教育的成果が出ると思うか。
・道徳教育の教科化についてどう思うか。
・日本人全般、英語が話せない理由はなんだと思うか。またどのようにすれば話せるようになると思うか。
・難関大学に合格させるための教科指導ができる自信があるか。
・アクティブラーニングをしながらカリキュラム通り授業を進めるにはどんな工夫が必要か。
［児童/生徒への対応］
・真意のわからない生徒に対してどう関わっていくか。
・生徒から自分に好意を持っていることがわかったらどう対応するか。
・公共の場で大きな声で携帯を使って話をしている生徒に対して注意ができるか。
・不登校の子どもにかける配慮は。
[教師のイメージ]
・教師という職業に不安要素を持っているか。
・教師としてどんなことが一番大変だと思うか。
・教師を続けていくためにはどんな努力が必要だと思うか。
(その他)
・成長とは何か。(校種に即した答えを)
・豊かな感性を持つことで、人としてどんな豊かな人生を送れると思うか。
・最近で印象に残っているニュースは何か。
・生きる力を培うにはどんな力を培う必要があるか。
長崎県の離島枠受験者「離島教育特別採用選考」の方は、加えて僻地勤務ならではの質問にも答えられるようにしておきましょう。
以上、長崎県教員採用試験の2次試験における面接対策のまとめをお届けしました。