山梨県の教員採用試験で実施される個人面接試験の対策のまとめ。求められている教師像や過去に出題された面接の内容などを紹介しています。
2次試験の個人面接の選考配点
山梨県の教員採用試験の合否を決める2次試験では人物試験が中心。特に個人面接に対する配点が突出しています。
【小学校・特別支援(小)】
論文 100点
個人面接 160点
集団討議 100点
音楽実技 30〜40点
計 390〜400点
【中学校・高校・特別支援 (中・高)】
論文 100点
個人面接 160点
集団討議 100点
(英語科実技 100点)
計 360点 ( 英語科 460点)
教員採用試験の合否は一般的に選考試験の総合点で決まるものではなく、自治体の設ける最低基準点を各選考試験でクリアする必要があります。
配点の多い個人面接に力を入れることはもちろんですが、他の選考試験においても取りこぼしがないようにバランス良く点数を重ねることが大切です。
なお、山梨県では各選考試験の最低基準点を公表していません。
山梨県が求める教師像
面接対策をする上で頭に入れておきたいことが自治体の求めている教師像です。
○ 教育に対する情熱と使命感がある教師
○ 幅広い教養と専門的な知識・技能を持った教師
○ 生涯にわたって主体的に学び続ける教師
個人面接では受検者の話す内容が重要なのはもちろんのことですが、面接員の見ているところはもっと奥の部分です。
面接員は、当日の受検者の熱意や強い思いを通して、その裏にある受検者本来の姿を見ぬこうとしています。
そこを受検者が理解していることが重要なのです。
求められている教師像と受検者自身が合致していると感じさせるためにはどのような伝え方をしたらよいのか、これについては一人で対策していても中々見えてこない部分だと思います。
友人や同じ目標を持った受検者と協力して、第三者の意見を取り入れながら取り組んでいくことをおすすめします。
受検地への理解は不可欠
個人面接試験対策をする場合、受検する自治体への理解は欠かせません。
「山梨県教育振興基本計画」
「山梨県の教育」
上記には、山梨県における教育の現状・自治体がめざす教育の姿などが記載されています。
限られた面接時間の中で教育現場の裏側にある教育の実情に関する質問がされることはそう多くはないと思いますが、求められている教育活動が何なのか読み解くことはできますね。
興味のある施策や自分自身の経験が生かせる取り組みがあれば、面接でそこをアピールするのも手です。
面接の質問内容
山梨県の教員採用試験における個人面接試験で過去にされた質問内容をまとめました。
・最近興味のあるニュースは何か。
・インクルーシブ教育について説明せよ。
・モンスターペアレンツに対する良い策はあるか。
・山梨県で教師をしたい理由は。
・なぜ(受検者の)校種が希望しているのか。
・児童や生徒の学力アップの手立ては。
・日常におけるストレスを感じる場面や出来事はどのようなときか。
・ほっとする場所があるか。
・子供と向き合う時間を増やすにはどうしたらいいと思うか。
・教師にとって一番大切な資質とは何か。
・いじめをいち早く見つけるには日頃から気をつけること。
・(面接当日)睡眠が十分にとれているか。<面接の冒頭>
・自分の性格ですきなところ。教職に生かせるか。
・近年の保護者について思うこと。
・なぜ教員になりたいのか。
・めざす学級の姿。
・特に山梨県ではどのような資質をもった教師が必要だと思うか。
・あなたの長所が教育活動にどのように生かされるのか。
・短所はどのようにところか。
・教育活動に趣味を生かせるか。
・子供の感性はどんなときに育まれるか。
・本を読むか。読んだ本の中から教育にも生かせること。
・現代の子供の弱いところ。
・児童や生徒にストレス解消を教えるときの指導法。
・英語の苦手な子に英語の授業に興味を持たせるにはどうしたらよいか。
・ストレスを溜め込まないようにする予防策。
・児童や生徒の凶悪犯罪が起こる理由。
・生徒に身につけさせたい力は何か。
・このままで子供たちは英語が話せるようになると思うか。
・保健室登校の子供に対する対応。
・できない子供をできるようにさせるには。
しっかりまとめたと思っても、本を読んで新たな知識を得たり、繰り返し思考することで、あとからよりよいアイディアが浮かんでくるものです。
想定される質問の答えは、なんども練り直して質を高めるとともに、面接員を納得させられるものを準備しましょう。
以上、山梨県で行われる教員採用試験における個人面接対策のまとめをお届けしました。