青森県の教員採用試験の個人面接対策。前年度との変更点、面接実施時間や試験官の人数、教員として求められているもの、評価の観点、また青森県で過去に出題された面接の質問内容をまとめてあります。
個人面接試験においての前年度との変更点
本年度(令和元年)から、小学校・小学校特別支援志望者に対して行われていた英語による簡易な自己紹介が廃止されています。
面接実施時間・試験官の人数など
面接試験形式:模擬授業+個人面接
実施時間:30分間 試験官 3人
8分程度の模擬授業の後、続けて個人面接試験が行われます。
青森県の教員として求められるもの
・広い教養
・充実した指導力
・心身の健康
・教師としての使命感・意欲
・組織の一員としての自覚・協調
・児童に対する深い教育的愛情など
・教員としての資質・能力・適正
・得意分野を持つ個性豊かで人間性あふれる人材
上記は、2019年度実施青森県教員採用試験応募要項の明記されている内容です。
教師を目指す方にとっては、ごくありふれたキーワードばかりに見えますが
しかしながら、それらを深く理解できているでしょうか。
まずは、別の言葉に置き換えたり、具体化してみましょう。
例えば、
【充実した指導力とは】→学習指導力、生徒指導力、校務分掌力、保護者対応力
【教師としての使命感・意欲とは】→熱意、独自の教育観や子ども観を持つこと、受験地の地域理解や愛着を持つこと
【教員としての資質・能力・適正】→教育に対する熱意、熱心さ、忍耐強く打たれ強い、幅が広く奥が広い知識、状況にあった適切な技能
などと自分にとってわかりやすい言葉でまとめたりします。
上記の内容に合致する、自身の教育に対する思いやエピソードを表せるようできると話す内容に独自性や説得力が生まれます。面接官にも好印象です。
自己分析にもつながりますので、自分なりに読み解き、面接時に生かせるようにしてください。
個人面接(模擬授業を含む)の評価の観点
○教員としての使命感や教員になろうとする意欲があるか。
○組織の一員として自覚を持ち、協力して職務を遂行しようとする協調性があるか。
○児童生徒に対する教育的愛情があるか。
○本県の教員として望ましい資質・能力について、総合的な適性があるか。
(青森県庁ウェブサイトより)
個人面接の評価の観点は「青森県がもとめている教師像」に重なる部分が大半です。
受験地(青森県)への理解は、面接時に必ず役立つでしょう。
自治体の教育課題、教育方針、教育の方向性や地域理解については青森県教育振興基本計画に目を通して理解を深め、今までの経験や自分の得意分野を生かし、教師としてどのような教育活動をしたいのかをまとめておくと良いでしょう。
面接の質問内容
青森県の個人面接で過去に出題された質問内容です。
[模擬授業についての質問]
・生徒に興味をもたせるために工夫したところ。
・その後どのように授業が展開して行くのか。
・改善点はあるか。
・どのくらいの評価か。
[志望動機]
・理想とする教師像は。
・青森県を選んだ理由は。
・選んだ校種についての理由。
・いつから教師を目指しているのか。
[自分について]
・教育実習で一番力を注いだことは何か。
・いつも朗らかでいるために、どんなことをしているか。
・リーダーとフォローワーのどちらに向いているか。
・ボランティア経験。どんなことをしたことがあるか。どんなボランティアをしたいか。
・他県と併願しているいて両方合格したら、どうするか。
・受け持ちたい学年があるか。その理由は。
・改めて学んでみたい教科は。
・これまでに行ったことのある指導経験は。
・教師は身体が資本であるが、健康を保つために取り組んでいることはあるか。
・いままでに一番つらかったことは何か。
・専門意外に得意な科目はあるか。
・特別支援学校で働くことを考えているか。
[学級経営・生徒指導]
・どのようなクラスを作りたいか。
・当事者以外からクラスのいじめを相談された時、どうするか。
・自分の気持ちを表現するのが得意でない児童・生徒をどう扱うか。
・意欲的でない児童・生徒がいたら、どのように関わるか。
・いつも1人でいる児童・生徒はどうするか。
[コミュニケーションについて]
・同僚と意見が合わないとき、どうするか。
・業務で悩みがあったとき、相談するか、自分で解決しようとするか。
・保護者からのクレームをどう対処するか。
・友達がいるか。友達の中でのあなたのポジションは。
・職場でうまくやるにはどんなことを心がけるか。
面接官に印象づけるには、人を惹きつけるプレゼン力が重要。また、面接官は話す内容ばかりではなく、話し方や態度も見ていますよ。誠実さや謙虚さは忘れずに。
以上、青森県教員採用試験2次試験における個人面接の対策のポイントをお届けしました。