埼玉県の2次試験で実施される個人面接試験対策のまとめ。求められる教師像、質問の出題傾向、過去で出題された質問内容など、個人面接試験で役立つポイントをお届けします。
個人面接試験の流れ
埼玉県の個人面接試験では、場面指導も含まれます。
場面指導実演が終了後に質疑があり、引き続いて個人面接が実施されます。
埼玉県が求める教師像とは
（1）健康で、明るく、人間性豊かな教師＝子供をよく理解し、自らも学び続け、子供との間に温かい人間関係が築ける人
（2）教育に対する情熱と使命感をもつ教師＝子供に対する愛情と教育者としての責任をもち、常に子供の立場に立った指導ができる人
（3）幅広い教養と専門的な知識・技能を備えた教師＝幅広い教養と専門的な知識・技能を備え、子供にとってわかりやすい指導ができる人
(教育新聞より引用)
求められている教師像については、どの受験者も一通り目を通しているでしょう。
ここで大切なのは、個人面接試験で自分がどれだけ試験官に印象を残せるかがポイントです。
そのためには面接において、上記の内容を試験官に感じさせるような人物像であるという売り込みが必要となります。
上記のキーワードを具現化していくと、求められている教師像がイメージできますし、いままで漠然としていた独自の教育観、教師感、子供感などが明確になってきます。
例えば、キーワードのいくつかですが、
子供をよく理解する→子供を理解するにはどんな方法で？
自ら学び続ける→どんな方法で？
子供と温かい関係→温かいってどんな関係？
という風に、自分の言葉で表してみるといいといいでしょう。
求められている教師像をなんとなく読むだけではなく、自分の考えていることを言葉にして、自分の考えや思いを明確してください。
個人面接試験にも必ず生きてきます。
埼玉県の強みとは
埼玉県の強みの1つに教育素材の充実が挙げられます。
首都圏に位置しながら、鉄道博物館、グリコピア・イースト、ホンダの工場や伝統工芸品に触れたりたりできる体験型施設も充実しており、これらを積極的に活用することは教育活動に非常に有効的であると言えます。
質問の出題傾向は？
過去における埼玉県の個人面接では、自治体の教育への取り組みに関する質問も多く出題されています。
今年策定された「第3期埼玉県教育振興基本計画」は、向こう５年間が対象で、埼玉県のおかれている教育課題や実情を踏まえてのめざす教育の姿や方向性などが詳しく記されていますので、教育の重点目標、30の施策、また155の主な取り組みについては一通り理解しておくと良いと思います。
個人面接の質問内容
埼玉県で過去に出題された質問内容を校種にわけてまとめました。
・教師になったらやってみたいことは。
・インクルーシブ教育とは何か。
・キャリア教育とは何か。
・アクティブラーニングとは何か。
・教員と民間社会人との違いはどんなところだと思うか。
・教育公務員と公務員の違いはなにか。
・埼玉県の教育課題は何か。
・埼玉県の教育の取り組みで興味のあるものは。
・安全教育とは。
・最近の教育ニュースで興味のあるものは何か。
・埼玉県が輩出した有名人を知っているか。
・信用失墜行為とは何か。具体的にあげよ。
・学校応援団とは何か知っているか。
・体罰に関わる法令を知っているか。
・生徒指導をする上で一番気をつけることは何か。
・授業をする上で一番優先されることは何か。
・なぜ教師になりたいのか。
・これまでの経験を教育にどう生かすか。
・わかる授業をするための手立ては。
・校則違反をしている生徒に対する注意の仕方で心がけること。
・同僚や先輩教師と意見に相違があった場合どうするか。
・せいととうまくコミュニケーションするにはどうしたら良いか。
・学級経営やクラス運営をする上で心がけることは何か。
・学力が低下する理由はなんだと思うか。
・部活中に怪我にどう対応するか。
・他校の生徒が敷地近くでタバコを吸っていた場合どうするか。
・生徒から身に危険を感じる行為があったと相談されたらどうするか。
・保護者から成績に関するクレームがあった場合どうするか。
・民間社会人としての経験を教職にどう生かすことができるのか。
・さいたま市でなく埼玉県を選んだ理由は。
・何年くらい経験したら一人前の教師になれると思うか。
埼玉県では、個人面接中に場面指導も含まれますのでしっかり準備しておきましょう。
以上、埼玉県教員採用試験の個人面接における対策のまとめをお届けしました。