岐阜県の教員採用試験における個人面接対策のまとめ。校種によって異なる試験に関わる内容や過去に出題された面接の質問内容をお伝えしています。
岐阜県が求める教師像
岐阜県における各校種共通に求められている教師像です。
○誰一人悲しい思いをさせない、愛情と使命感あふれる教師
○指導方法を工夫し、児童生徒に確かな学力をつける教師
また、岐阜県の「選考の概要」には、この3つの柱を具体化した内容がより詳しく記載されています。
面接の質問内容を想定したり、質問に対する答えをまとめるときの参考になるので目に通しておくことをお勧めします。
なお、選考の概要は受検する校種によって内容が異なりますので間違えないようにしてください。
試験官の人数・実施時間
試験官:2人
実施時間:20分程度
岐阜県の教員採用試験における個人面接を含む人物試験では、学校現場をよく知る「校長」をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ面接試験官により評価されます。
<小・中・養・栄>
・教職の専門家
・民間の起業家 など
<高・特>
・学校管理職(校長・副校長)
・民間企業の人事等担当者
・学校PTA役員など経験者
・知事部局職員 など
教育現場や教育関係者はともかく、それ以外の面接員からどんな質問をされるのかが気になるところです。
もしかしたら、教育活動に直接関係のない思いもよらない質問がくるやもしれません。
面接員の特性上、守備範囲は広くなりますが、どんな質問がきてもいいようにしっかり準備しておきましょう。
個人面接評価の観点
個人面接試験における評価の観点は、校種によって異なります。
小学校・中学・養護・栄養教諭 ( 10段階評価 )
・身だしなみは教師として適切か
・人柄、性格は信頼できるか
・姿勢は正しいか
・立ち居振る舞いは落ち着いているか 等
2.明るさ
・活力 ・明るさ・快活さが伝わってくるか
・情熱や気迫が伝わってくるか
・困難や逆境に立ち向かう粘り強さはあるか
・説得力・表現力はあるか 等
3.教育観
・教育に対する意欲や使命感はあるか
・子どもに精一杯の愛情を注ぐことができるか
・物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれ た判断力はあるか 等
4.奉仕活動・部活動
・奉仕活動や部活動に対する考え方はしっかりしているか
・実績はあるか 等
その他
・子どもや保護者から見て、頼りがいがあり、 かつ謙虚に対応してくれる教師になれそうか
高等学校・特別支援学校教諭
・身だしなみは教師として適切か
・節度ある態度か
・礼儀正しいか
・立ち居振る舞いはおちついているか 等
2. 明朗性
・快活さが伝わってくるか
・情熱や気迫が伝わってくるか
・清潔感があるか 等
3. 協調性・責任感
・教育に対する意欲や使命感はあるか
・誠実感が感じられるか
・信頼感があるか 等
4. 表現力
・話の内容に統一性があるか
・語調、声量は適切か
・説得力・表現力はあるか 等
5.積極性
・自分自身に自信をもっているか
・実行力があるか
・正しい判断力をもっているか 等
岐阜県の個人面接における評価の観点は具体的です。
比較的容易に高められやすい外見上のことからこれまでの経験が生かされる内面的なことまで、面接員にみられます。
観点を見渡して自分に足りない能力やスキルを補いながら合理的に対策を進めていきましょう。
2次試験における個人面接の配点割合は?
全校種に渡り、2次試験で行われる個人面接は重きをおかれています。特に小学校・中・養・栄では、個人面接試験の配点の割合が特に高くなっています。
<小・中・養・栄>
論文 250点 (25%)
論述 150点 (15%)
個人面接 350点 (35%)
プレゼン テ―ション面接 250点 (25%)
Total 1000点 (100%)
<高校・特別支援>
論文 200点 (33%)
個人面接 200点 (33%)
プレゼンテーション面接200点 (33%)
教員採用試験では、一般的に総合点で合否が決まるというわけではありません。各試験ごとに合格基準点が設けられておりますので、どれか1つでも足を引っ張ってはダメなのです。
各試験でバランス良く点数を重ねられるように取り組みましょう。
面接の質問内容
岐阜県の個人面接試験で過去に出題された質問内容をまとめました。
・最近、興味のある教育問題は何か。
・自分の中で教員に向いていると思うところは何か。
・教育実習を通してわかったこと。
・自己PRをしてください。
・教員の義務8つの中から知っているものを3つ説明せよ。
・校種について。選んだ理由は?
・今までに挫折したことはあるか。そこから何を得たか。
・ボランティア経験について。内容は?
・興味のある時事問題は何か?
・恩師と呼べる人はいるか。どんな教師だったか。
・豊かな心とは何か。どのように育んでいこうと思っているか。
・教員の不祥事をなくす方法。
・公教育における英語教育の必要性とは?
・自分のころと今の子供や生徒の異なる点。変わらない点は?
・今の子供たちに教員としてどんなことを伝えたいのか。
・小学校の英語教育の成果は出ると思うか。
・クラスの不真面目な子供や(生徒)が学級委員になりたいと言ってきた。あなたはどのような対応をするか。
・何かを発表したり披露する場面で子供(生徒)が緊張している。あなたはどのように声をかけるか。
・岐阜県をなぜ選んだのか。
・休日の過ごし方。
・自分なりのストレス発散方法があるか。
・保護者から子供(生徒)がいじめを受けているとの相談があったとき、まずどのように対応するか。
・教員と民間企業が異なる点。
・教科or専門科目の魅力・楽しい点を子供(生徒)にどうつたえるか。(小学校は1教科を選択して説明せよ)
・部活はやっていたか。やってよかったこと。
・小学生のスマホ所持についてどう思うか。
・スマホは何歳ぐらいに持つのが良いと思うか。
・どうしてもできない子供(生徒)にどのような働きがけが必要だと思うか。
・クラス経営で大切だと思うこと。今までの経験から行かせることはあるか。
・教師の仕事のどんな部分に魅了を感じるのか。
・体罰を容認する親に叩いてもいいから厳しく指導して欲しいと言われたらどうするか。
実際の個人面接試験では、一問一答形式の対策だけでは太刀打ちできません。
1つの質問内容から想定される補助質問に備えて臨機応変に答えられるように備えが必要です。
伝え方は必ず、結論→理由の順。
人に納得してもらえる論理的な話し方で試験に臨みましょう。
以上、岐阜県の教員採用試験における個人面接対策まとめをお届けしました。