長野県の教員採用試験で実施の個人面接では模擬授業も含みます。この記事では、模擬授業を除く個人面接試験に関する役立つ情報をお届けしています。
個人面接の実施方法の傾向・時間・評価の観点
模擬授業を含む個人面接試験。面接回数は校種によって異なります。
小学校・中学校・特別支援・身体に障害がある人を対象とした選考区分
時間:40分
試験官:3人
選考内容は定番問題をはじめとする質問や非違行為防止に関わること、また資格や諸活動等に関するものも含まれます。
また、個人面接内で模擬授業も行われます。
個人面接における評価の観点は、
・人間性(広い視野、確かな人権意識)
・協調性・創造性(コミュニケーション力、協働して行動する力、柔軟な思考力、向上心)
・社会性(真摯な対応、幅広い教養)
となっています。
高校選考区分
高校選考区分の個人面接試験は2回実施されます。
時間:約20分
試験官:3人
選考内容は、個人面接カードの内容に沿った質問で、主に高校生活の印象・大学卒業論文の概要などを聞かれます。
学生時代に身につけた専門性を教職にどのように生かしていきたいのか、目指す教育、教師像をまとめておきましょう。
時間:約20分
試験官:3人
試験時間のうち、10分程度の模擬授業が行われます。
試験官の中には、担当教科の校長や指導主事が対応しますので、その教科の専門家と面接するということになります。指導のより深い部分にまで切り込んで質問されたり、専門性の高い質問に備える必要があると考えられます。
評価の観点は選考区分に関係なくほぼ同一ですが、専門性については高校の校種の特性により評価のポイントとして追加されています。
・人間性(広い視野、確かな人権意識)
・協調性・創造性(コミュニケーション力、協働して行動する力、柔軟な思考力、向上心)
・社会性(真摯な対応、幅広い教養)
・専門性(広い教養、教科の専門的知識・技術、ファシリテーターとしての能力)
自治体のローカル問題への対策は必要?
自治体によっては「〇〇県の教育への取り組みを知っているか。」「〇〇県の教育課題は?」という自治体特有の問題が出題されることもありますが、長野県では出題頻度はあまり高くないようです。
しかし、受験地への理解についてはしておいた方が得策ですよ。
試験官からの質問の答えには、自治体のおかれている教育の現状や教育課題、めざしている教育を織り交ぜながら伝えた方が、受験地への愛着や熱意がより試験官に伝わりますし、答えに説得力を持たせます。
受験地の教育に関する取り組みや教育の実情などはおさえておきましょう。
面接の質問内容
長野県の個人面接試験で過去に出題された質問をまとめました。
・最近、関心のあるニュースは何か。
・教育現場でなぜ働きたいと思っているのか。
・自己PRせよ。(1分間)
・教員の不祥事があとを立たないが、未然に防ぐ方法はあるか。
・教員の不祥事について何か思うことはあるか。
・不祥事を起こさないために、気をつけていることはあるか。
・教師として一番大切なことは何か。
・小学生〜大学生時代、どんな子供や生徒であったか。
・今まで一番辛かったこと。
・学校で培えるもの、塾で培えるものはそれぞれ何か。
・挫折経験から学んだこと。今に生かせることは。
・保護者とうまくやっていくにはどうしたら良いか。
・受け持ちのクラスに発達障害の子供がいたらどんな配慮をするか。
・今の世の中を生き抜くために、子供や生徒にはどんな力をつけさせたいか。
・自分の強みを教育にどう生かしていくか。
・卒業論文は何を書いたか。
・悩みを抱えていそうな職場の同僚に、どのような関わり方をするか。
・自分の長所・短所。
・教職に向いていると思う点。
・勤務地はどこでも可能か。
・自分のときと今の子供の違いは。
・他の自治体を併願しているか。
・教員は非常と言われる所以は。
・小学校1年生に身につけさせたい力。
・1人1人の子供や生徒を理解するには、どんな手立てがあるか。
・いじめられている生徒が相談してきたが、解決を求めていない場合どうするか。
・不登校の子供や生徒とどう関わっていくか。
[高校・養護教諭のみ]
・面接カードにそった内容の質問。
・学校生活は充実していたか。
・現在の高等教育や高校生に対して思うこと。
・コンプライアンス意識についてはどう思うか。
校種の特性を掴んで面接対策してくださいね。
以上、長野県教員試験で行われる個人面接の対策のまとめと過去に出題された過去の質問内容をお届けしました。