東京都の教員採用試験で行われる個人面接試験対策のまとめ。主に、個人面接試験で過去に出題された「基礎的な質問内容」「提出書類の記載内容に基づく質問」「場面指導」の3つを取り上げています。
東京都の個人面接試験で行われる試験内容は?
東京都の個人面接試験では、「面接票」「単元指導計画・指導案」に基づく質問と「場面指導」について質疑応答が行われます。
個人面接・実施方法の傾向
時間:30分
試験官:3人
一般的な質問内容
個人面接試験でもっとも一般的で基礎的な質問内容です。教職に関わる基礎的な内容から「面接票」に基づいた質疑応答が行なわれます。
・(臨任経験者に対して)仕事内容について説明せよ。
・どんな教育したいか。
・学生時代、熱心に取り組んだこと。
・教員志望理由。
・子供や生徒に好かれるためにどんなことを心がけるべきか。
・余暇の過ごし方。
・学生時代、楽しいことと辛いことのどちらが多かったか。
・あなたが考える理想の教員とは。
・英語に苦手意識のある生徒にどう指導するか。
・東京都でどのような英語指導をしたいか。
・部活から教育活動に生かせることとは。
・主体性とは。子供や生徒にどのように育ませるか。
・私立ではなく公立を選んだ理由は。
・人間関係で苦労したことはあるか。どのように克服したか。
・なぜ東京都を受験するのか。
・塾通いの子供や生徒が増えたがなぜだと思うか。
・基礎基本を定着させるためにはどのような取り組みが有効だと思うか。
・特別支援学級でどのような取り組みがされているか。
・教育実習で感じたこと。
・最近の子供をどう思うか。
・生徒がまた受けたいと思う授業とは。
・子供や生徒がネットを使うことについて思うこと。
・配慮の必要な家庭環境の子供とはどう関わっていくか。
・保護者から思いもよらないクレームを言われたらどうするか。
・すぐ辞めてしまう教員についてどう思うか。あなたは続ける自信があるか。
・学校外で生徒や保護者にあったらどう対応するか。
・今の教育に対してどう思うか。
・教員になったらすぐにやってみたいことはあるか。
・同僚がトラブルを抱えていると感じたらどうするか。
・教員として勤務することになったら何に不安を感じるか。
・信頼関係とは(同僚、子供、保護者)どのように築くものか。
1問1答形式ではなく、多方面からの質問に備え、深く掘り下げた内容まで答えらえるようにしておくこと、普段から考えを巡らして、より説得力のある答えでまとめるようにしましょう。
単元指導計画に基づく質問内容
単元指導計画に基づく質問ですが、本時がその単元を系統的に学ぶ流れの中に位置するものであるかどうかがポイントとなってきます。
単元の流れ、教師のねらいや目的、それに対する評価の仕方については、質疑応答でよく聞かれる内容ですので、想定した子供やその実態とを照らし合わせながら答えられるようにしておきましょう。
・どんな方法で生徒を評価するのか。
・この単元指導計画のねらいについて説明せよ。
・選んだ単元の流れを説明せよ。
・生徒がつまずきやすい部分はどんなところか。対策はあるか。
・安全面の確保はどのようにするのか。
・中学とはどのような関連性をもたせるのか。
・この時間設定にした根拠は。
・(実験や実技を伴う授業)うまくいかなかった生徒にどのように働きかけるか。
・学力向上にさせるために必要なことは何か。
・観察で行う評価方法は。
・外的要因で時間通りに授業を進められなかった場合、どのように取り戻して行くか。
・授業中、クラスに迷惑をかける子供にはどう対応するか。
場面指導
学校現場において日頃から起こりうる場面を想定し、瞬時に適切な対応ができるかが問われる試験です。
問題行動を起こす生徒への対応から命に関わるいじめ問題などと内容は様々ですが、どれも日常的によくある一場面ですので、しっかり対応法を言えるようにしましょう。
・実技教科で何もしようとしない子どもに対してどのように働きかけるか。
・学校行事(運動会、音楽会、体育祭など)に参加しない子どもにはどのように対応するか。
・タバコや飲酒を目撃した場合、どうするか。
・成績の評価に対するクレームを言ってくる保護者にどう対応するか。
・一人をいじめているような場面に遭遇したらどうするか。
・クラス替えの際に仲の良い友達と同じクラスにしてほしいと保護者から頼まれたらどうするか。
・子供が学校のことを全く話さなくて様子を知りたいと言われたらどうするか。
・生徒が怪我をしたが、大きな怪我でもなかったのでそのまま帰宅させたら保護者からクレームがあった。どうするか。
・問題行動を起こす生徒により授業が成り立たない。どのように対処するか。
・「いじめをうけている」と生徒から相談をされた。その後の対応は。
・特別支援級の子ども(生徒)で、授業中に突然教室から出て言ってしまうとき、どのように対応するか。
・学校でタバコの匂いがする生徒がいる。どのように対応するか。
・突然、次の日から始まる宿泊学習に参加しないと言ってきた子供がいる。対応の仕方は。
・頻繁に無断欠席を生徒にどう関わるか。
・運動中、熱中症で倒れた生徒がいたとき、その後の対応。
・教室内で生徒の持ち物がなくなった。どのように解決するか。
・宿題の少なさを保護者に指摘されたらどうするか。
・教師がいない教室内で子どもや生徒が怪我をしたら、保護者対応はどうするべきか。
・子どもや生徒の生活のみだれについての指導はどのようにするか。
・教室に向かったら生徒同士が喧嘩をしている。どう対応するか。
実践力を見られる場面指導については現職者の方のアドバイスなどを聞いたりして、適切な対応策を身につけるのも一つの方法ですよ。
以上、東京都教員採用試験の個人面接試験対策のまとめをお届けしました。