兵庫県の教員採用試験で実施される個人面接試験対策。この記事では、個人面接の実施方法、場面指導以外の試問内容例、及び過去に出題された質問内容をまとめてあります。
個人面接試験の実施方法
時間:約25分(養護のみ35分)
試験官:3人程度
兵庫県の個人面接試験では、場面指導(学校で起こりうるとされる場面への対応の仕方)に関する質問も行われます。
兵庫県の試問内容について
個人面接試験における試問内容例は、以下の通りです。
2. 志望動機について
3. 理想の教員像について
4. これまで努力してきたこと
5. 教育法規等
どの内容も、教員採用試験の個人面接で聞かれがちな定番問題ばかりですね。
上記の試問例を中心とした対策と、過去に出題された質問内容を参考に面接対策に取り組みましょう。
1. 願書の記載内容に関する質問
提出書類の記載内容に基づく質問では、
・現在の仕事内容
・学生時代 ( 部活、留学 、アルバイト、ボランティア など)
などの質問が多く出題されています。
経験から学んだことをいかに教職に生かすことができるのかをアピールする質問だと捉えましょう。
個人面接試験において非常に大きなポイントです。
志望動機について
・教師を志望するようになったのはいつからか。
・民間を辞めて教職に築こうと思ったのはなぜか。
・大学を卒業してすぐに教職に付かなかったのはなぜ
志望動機は単調になりがちです。なぜなら、教師を目指すに至った特別なエピソードを持っている人でもない限り、志望動機は大方ささいなものであることが多いからです。
ありがちな志望動機だとしても、話し手によって随分印象も変わります。利き手の立場にたって楽しい会話を心がけるようにするのも一手です。
理想の教員像について
よくある理想の教師像の中に、
があります。
もちろん、これについて否定するつもりは毛頭ありませんが、ありがちのような気もします。
大勢の中でどうにか印象を強く残したいのは受験者の共通の思いです。
それには、これだけは外せない一本筋の通った教師像を挙げてみることも有効かもしれませんよ。
例えば、
「子供を叱ることができる教師」
「生徒から頼られる教師」
「子供や生徒たちといつでも楽しめる教師」
などです。
教師自身が主体で生き生きとした印象と感じられますね。
理由を加えて、説得力を持たせましょう。
また過去には、「兵庫県のめざす教師像」も出題されていますので、合わせて覚えておくようにしましょう。
これまで努力してきたことについて
部活や趣味、スポーツ、得意分野、あるいは苦手なことを克服するための取り組みなど、あらゆることからまとめてみましょう。
目的に向かって邁進してきた経験から得るものは、結果だけではありません。 本気になってやり続けてきたからこそ見ることのできる世界や、努力しつづける尊さを味わうことは、実践したことがある人間にしかわかりません。
アピールポイントですよ。
試験官は、受験者の「これまでしてきた努力」から、豊かな人間性、また教育の専門家としての資質・能力を見ています。
教育法規など
自治体によって出題頻度に差がある教育法規関連の問題。兵庫県では押さえておくべき内容です。
・地方公務員法で定められている義務をいくつか答えよ。
・体罰の規定と定められている法規は。
・地方公務員法の義務で最も重要だと思うことは。
・信用失墜行為について説明せよ。また定められている法規は。
・公務員の服務とは何か。
教員の不祥事に関わる内容については、不祥事の内容に合わせての防止策についても合わせて答えられるようにしておきましょう。
面接の質問内容
兵庫県の個人面接試験において過去に出題された試問内容例以外の質問をまとめました。
・兵庫県の教育の取り組みで興味のあること。
・希望する勤務地。
・2次試験を受けるにあたり、協力者はいたか。
・教員に向いていると思われる点。
・ストレスの発散方法。
・今年不合格だった場合、来年も兵庫県を受験するか。
・合格したあと、勤務初日までどのように過ごしていくのか。
・子供や生徒のSOSを見逃さないためには日頃からどのようなことを心がけるか。
・クラスに馴染んでいない子供や生徒がいたらどうするか。
・いじめの可能性があることに気づいたらどのように対応していくか。
・道徳教育の評価について。
・命の大切さの伝え方。
・SNSとの関わり方について子供にどう教えるか。
・携帯orスマホの電話番号を聞いてきた生徒がいたらどうするか。
・モンスターペアレントとはどのように関わるか。
・学力テストについて思うこと。
・教員として、これから学んでいかなければならないことは何か。
・教師間でうまくいくようにするためにはどんなこと気をつけるべきか。
・不登校を防ぐ方法、不登校の子供や生徒との関わり方。
・児童や生徒へのセクハラやパワハラを見つけた時の対応。
・生徒に一番教えたいこと。
・教科指導以外に力を入れて教えたいことは。
・子供や生徒が興味や関心を持って授業を受けさせるにはどうすればよいか。
・10年後の自分の教師の姿が想像できるか。どんな教師になっていると思うか。
・どのような先生が尊敬されるのか。
・体験活動からどのように授業に発展させていくか。
[小学校]
・忘れ物の指導の仕方。
・どのような宿題が学力アップに効果的だと思うか。
・小中一貫校について。
[中・高校]
・高校生について身につけさせたいこと。
・教師、生徒間のメールのやりとりについて。
・化粧をしてくる生徒にどのように指導するか。
・兵庫県推進のノー部活デーについて。
・部活指導で気をつけること。
[養護教諭]
・選んだ校種について。理由。
・スクールカウンセラーとどう連携していくか。
・薬物についての指導について。
・保健室によく来る子供や生徒にどう関わるか。
場面指導の対策も忘れずに。しっかり身につけておけば、採用後にも必ず生きてきます。
以上、兵庫県の採用試験で実施される個人面接における試問内容のまとめをお届けしました。