沖縄県教員採用試験の全校種共通の個人面接対策。自治体が求める教師像、沖縄県が抱える主要課題の1例、また過去に出題された質問内容をまとめています。
沖縄県が求める教師像とは
○幅広い教養に関する専門的知識・技能を有し、常に学び続ける実践的指導力のある教員
○沖縄県の自然、歴史および文化に誇りを持ち、多様性を受容し、グローバルな視点を兼ね備えた教員
○豊かなコミュニケーション能力を有し、組織力を活用できる総合的な人間力を持った教員
沖縄県の教育委員会HPでは上記の内容をさらに詳しく明記してありますのでそちらもしっかり読み解きましょう。
面接試験では、求められている教師像と自分の伝えたいことや思いを擦り合わせて、想定される質問に対しての答えをまとめておくことが重要です。
決して、教師像におけるキーワードの丸暗記を当日言えればいいのではありません。
沖縄県の抱えている教育課題とは?
個人面接では、自分をいかに売り込むかがポイントです。そのためには、試験官に受験者自身が自治体にどのようなメリットをもたらすのかを伝えることが大切ですね。
そのためには、まず自治体の抱えている主要課題を知り、自分ならば今までの経験を生かしてどんな取り組みができ、どんな効果をもたらせる事ができるのかを伝えることが大切です。
例えば、
数年前まで全国でも最下位であった沖縄県の小中学校における学力ですが、2014年の全国学力テストで算数を中心に大きく飛躍したことは記憶に新しいことです。
この学力向上の成果には理由があり、簡単に言うと、例年全国で学力テストのトップをキープし続けている秋田県から「秋田式」を採用したことで、実に効果的に学力テストの点数アップへと結びついたのです。
しかし、そんな沖縄県の学力テストの向上も、現在では軒並み頭打ちといった状況で、まだまだ学力の定着が難しい子供達たちも多く、対応に追われているのが現状です。
また、この他にも自治体の抱えている教育課題はまだまだあります。
受験する自治体への理解は、面接試験での意欲の観点にも繋がりますので、教育課題を打破するような取り組みなども含めて試験で伝えられるようにしておくと、面接試験ではとても強いと思いますよ。
また、学力面の向上だけに止まらず、沖縄県の主要課題については「沖縄県の教育振興基本計画」に詳細が載っていますので、各教育課題についての解決策などを1つ1つまとめておくことをおすすめします。
個人面接の質問内容
過去に出題された質問内容です。
・沖縄県の教育政策を2つあげよ。
・自己アピールをせよ。(1分程度)
・あなたは部活動について賛成か、反対か。(理由も)
・沖縄県があなたを採用するとどんなメリットがあるか。
・近年の教育ニュースで興味を持ったことは何か。
・近年のニュースで教育に活かせるようなことはあったか。
・僻地での勤務は可能か。
・僻地での教育で力を入れたいことは何か。
・同僚とそりが合わないときはどう対応するか。
・英語で簡単な自己紹介ができるか。(実践せよ)
・今までに心が揺すぶられたような体験はあるか。(教員志望理由に関係があるか)
・沖縄県をなぜ選んだのか。
・いじめが発覚したらまずどうするか。
・いじめ対策にあなたが心がけることは何か。
・沖縄県には市町村がいくつあるか知っているか。
・いじめの主犯格を同士どうするか。
・本土復帰時の社会情勢は。
・本土復帰時の内閣総理大臣は知っているか。
・社会からの風当たりも強いこのご時世、大変なことも多いと思うが、なぜ教員になりたいのか。
・新年度の初日にクラス担任として、(クラスの子供たち/生徒がいることを想定して)挨拶・話をせよ。
・いままでにしたボランティア活動は。それが教育にどう生かされるか。
・ボランティア活動の経験は、人にどんな影響を与えるか。
・受け持ちのクラスで不登校児がいる。あなたはどんな風に関わるか。
・不登校児を学校に気安くする配慮としてあなたなりにできることは何か。
・部活の経験からわかったこと。
・学生時代に戻ったら、また部活をしたいか。それはなぜか。
・受け持ちたい部活は何か。
・部活からどんなことを学べるか。
・部活は必要か、不必要か。それはなぜか。
・沖縄県の授業改善6つの方策について知っているか。
・沖縄県の自然、文化、歴史について知っていることを説明せよ。
・沖縄県の碑数について知っていることを説明せよ。
・沖縄県に限らず、県や地域の特色を教育に生かすことはなぜ必要なのか。
小学校受験者に対しては、英語による質問も行われます。要項には要求されるレベルなどの明記はありませんでしたが、他県によれば、外国語活動で使われる英語や簡単な英会話程度というところが多いようですよ。
以上、沖縄県教員採用試験、全校種共通の個人面接の対策のポイントをお届けしました。