教員採用試験の教職教養でしっかり得点するための勉強法を細かく解説していきます。短期間で効率的に勉強すれば、8割得点も難しくありませんよ。
8割正解を目指す教職教養の勉強法
教員採用試験の1次試験は、専門教養と、何よりこの教職教養にかかっているといっても過言ではありません。
教職教養は8割以上得点するつもりで、しっかりと勉強をすることをオススメします。
教職教養の出題範囲は、
と大変幅広いのですが、しっかり一つずつこなさなければなりません。教職教養に捨て問はないのです。
効率よく全ての分野をカバーするために効率的な方法を紹介します。
全自治体の過去問はマスト!3回転しよう。
全県の過去問が収録されている問題集は必ずやります。
『教職教養の過去問』
時事通信社
この問題集のおかげで受かったといっても言い過ぎではないくらい、教職教養の勉強には欠かせない本です。
「志望県だけではダメ」のキャッチコピーは本当。
これがないと始まりません。
全県の過去問が掲載されています。
受験する自治体から先に解いて、出題パターンが似ている自治体を中心に全ての自治体を解きまくります。
(他の自治体独自の資料問題などのご当地問題は無視して、オーソドックスな問題を解きます)
最初に取りかかったときは、ちんぷんかんぷんでしたので、答えを確認しながら、そして分からない用語が出てきたときには用語集で内容をしっかり確認して、それをノートに書いて覚えていきました。
1回転目は答えを見ながら解く。2回目は自力で解く。3回目で仕上げ。
といった感じで合計3回転させます。
そのころには、かなりの実力が付いているはずです。
他県の過去問をたくさん解いていて、「教職教養は、どこも似たり寄ったりの出題だな」と気付きました。
(もちろん、出題形式の差はあります)
だから、全国の過去問を解くことは大変効果的な勉強方法です。
教育用語集を参考書として使用する
そして、先ほど述べた用語集はこれです。
『教育用語の基礎知識』
時事通信社
分からない用語が出てきたら、これで調べます。
辞書感覚で使えて、大変便利です。というか必携です。
これが事実上の参考書にあたります。
例えば、先ほど紹介した過去問を解いていて、『児童の世紀』の関連の問題があったとします。
選択肢に正解のエレンケイに混じって、モンテッソーリも入っていました。
そうしたら、しっかりモンテッソーリについてもこの用語集で調べるのです。
そうすると、モンテッソーリは『児童の家』であることを学習でき、効果的に覚えられます。
もちろん、『児童の世紀』と『児童の家』はそれぞれどんな内容なのか、しっかり用語集で押さえます。
問題の正解以外の選択肢もしっかり学習することで、その単元に関連した学習ができるのです。
職員の健診を行うのは、校長だっけ、学校の設置者だっけ?といったときも、この用語集で一挙に解決します。
以上のように、私は前述の2冊、全国の過去問と用語集をメインに学習を進めました。
この方法がベストだと思っています。とにかく基礎力はもちろん、応用力も付きます。
以上の画像のように、教職教養の専門ノートを作りました。1次試験をむかえる頃には、50枚綴りのノートが2冊になっていました。
分野別問題集を補助的に使用
過去問題集と用語集の2冊とノートをうまく使った学習で教職教養はある程度カバーできると思いますが、他にも以下の本を買って、解いていきました。
『教職教養30日完成』
協同出版
今日は教育原理、明日は教育法規というように、体系だった勉強が順繰りに出来ます。
ポイントを押さえた作りになっているので、全て解いた方がいいです。
『試験にでる重要答申』
時事通信出版
時事答申を勉強するために買いました。
重要答申がよく整理されていて、試験にしっかり対応できます。
あのどこに目をつけて良いのか分からなくなるような長い答申でも、空欄になる語句ってけっこう限られているものです。
1ヶ月前におさらい用の問題集を新たに購入
『教職教養の演習問題』
時事通信出版
この本は試験1か月前ほどに、おさらい用として購入したのですが、予想以上に良くできた本で、とても重宝しました。
この本も2回転はしました。
問題演習→詳しい解説→その単元の練習問題
といった構成で、取りこぼしがない勉強ができますよ。
購入した問題集のベスト3に入る本です。オススメです。
教育時事・時事問題の対策もしっかりと
『速攻の時事』
実務教育出版
教育時事は対策教材が探しにくいです。
そんなとき、この本が大変役に立ちました。
筆記でも面接でも使えると書いてありますが、個人的には論文などでも役に立ったと思います。
教員採用試験の2大月刊誌もチェック
『教員養成セミナー』
時事通信社
おなじみの月刊誌、教員養成セミナーです。
教職教養の問題も毎月特集されていたりしますので、活用できます。
(全県の過去問を解いている人は、ほとんどがその使い回しであることに気付いてしまうかも。汗)
教職教養だけでなく、一般教養の問題、専門教養の対策問題なども載っていますよ。
私は教職教養目当てで購入していました。
面接の対策、論文の対策も特集が組まれています。
『教職課程』
協同出版
協同出版の『教職課程』は、時事通信社の『教員養成セミナー』と双璧をなす月刊誌です。
内容は両者似たりよったりですので、好みの特集が掲載されているものを買えばよいと思います。
個人的には、時事通信社の『教員養成セミナー』が好みでした。
(時事通信社の出版する本はどれもお薦めです。一方、協同出版は少し誤植やミスプリントなどが多いような気がします。特に過去問です。)
受験する自治体に特化した過去問題集はマスト
『過去5年本試験問題集』
TAC教員講座
自治体別過去問は必ず買ってください。
(全県別に協同出版から市販されています)
過去5年分くらいのものが載っていますので、大体のヤマをはることもできます(笑)
傾向を知るためにもしっかり活用なさってくださいね。
私は、模擬試験代わりに活用しました。
定期的に過去問を解いて、一喜一憂という感じでしたが。
以上、教職教養おすすめの勉強法でした。参考になれば幸いです。