名古屋市の教員採用試験で行われる個人面接試験の対策とポイント。2次試験では集団面接と個人面接が実施されますが、特に個人面接試験の比重が高そうです。
名古屋市が求める教師の資質
名古屋市では、採用段階で次の資質を備えた教師が求められています。
○教育公務員としての崇高な使命を自覚し、教職への誇りと情熱、児童生徒への愛情をもつ。
○高い倫理観、人権感覚をもち、法令や服務規律の順守を徹底し、責任をもって自らの職務を果たす
○学び続けることの重要性について理解し、理想の教師像や目指す授業、新たな教育課題の解決に向けて常に努力し続ける。
○コミュニケーションを大切にしながら、周囲との信頼関係を構築する。《学習指導》
○学習指導要領の目標と内容に沿って、児童生徒の実態に合った授業を行うことの重要性を理解している。《生徒指導》
○いじめや不登校等の背景にある問題の把握と問題解決に向けた適切な指導・支援が重要であることを理解している。
採用試験合格後は、名古屋市の教員育成指標に基づきながらキャリアステージにあった資質向上をめざし、さらにレベルアップしていきます。
個人面接試験の実施時間・試験官人数は?
名古屋市の2次試験で実施される個人面接は以下の通り。
時間:30~40分(過去参考)
試験管:2人(過去参考)
受験者1人につき実施時間は40分程度で他県と比べるとかなり長めです。
受験者の本質や集団面接では評価しにくい細部にまで質問が及ぶことを前提に、多方面からの質問にも対応できるようにしておきましょう。
名古屋市で教育施策を知ろう
名古屋市の教育施策や取り組みには、
「小学校低学年クラス30人学級の実施」
「なごや子供応援委員会」
「小学校における部活動の廃止」
などがあります。
上記の内容はほんの一部分ですが、自治体特有の取り組みについて把握することは実際重要で、
面接当日の質問では、
「名古屋市の教育政策を何か知っているか」
「 名古屋市の 〜について知っているか」
と、あからさまに自治体の教育活動への理解を問う質問もあるようです。
には、
名古屋市の教育課題、教育の実情、教育の取り組み、目指す教育の姿などが記載してありますので、面接前には是非一読して、当日の個人面接試験に役立ててください。
個人面接の質問内容
名古屋市の個人面接試験で過去に出題された質問をまとめました。
・名古屋市の教育的課題はなんだと思うか。
・大都市の子供と愛媛の子供たちではどんな違いがあるか。
・なぜ今教員になろうとしているのか。
・他の県も受験しているか。
・勤務先にこだわりはないか。遠方でも可能か。
・(小学校志望者に対して)専科担当でも問題ないか。
・遠方への勤務は可能か。・
・(スケッチブック、マジック使用)教師として自分のどんなところを売り込みたいか。
・民間企業で働くより学校の教員の方が優遇されていると思うようなことはあるか。
・同僚と仕事をうまく進めていくのに必要なスキルはなんだと思うか。
・(講師経験者に対して)いままでにどんな特色のある学校に勤務したことがあるか。
・(講師経験者に対して)今までに特別に支援が必要だった子供、生徒はいるか。
・いままでの人生の中で一番楽しいと感じたことは何か。
・アルバイト経験の中から得たこと。
・よく見るテレビ番組はあるか。それが好きな理由は
・ストレス解消があるか。
・ボランティア活動の経験があるか。
・いままでに影響された本があるか。
・あなたの一番の強みは何か。
・ずっと続けている趣味はあるか。
・(複数回受験者に対して)うまくいかない点を把握しているか。
・子供に好かれる教師とは。
・問題行動を起こした子供や生徒に叱ることができるか。
・子供や生徒にどんなキャリア教育をすることが効果的か。
・宿題を多く望む保護者に対してどう思うか。
・保護者から無理な要求をされた時、どのように対応するか。
・普段どんな媒体を使って情報を得ているか。
・情報を得る手段としての現代のインターネットのあり方をどう思うか。
・ほぼ毎日新聞を読むか。ネット新聞より新聞を好む理由は。
・合理的配慮とは何か説明せよ。
・理科離れが叫ばれている今日だが、それを防ぐにはどうしたら良いと思うか。
在住者はさておき、数ある政令都市の中から名古屋市を選んだ理由はどこにあるのでしょうか。
自分なりにしっかりまとめておいてくださいね。
以上、名古屋市教員採用試験の2次試験における個人面接のまとめをお届けしました。